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役員名簿(2025年8月現在)

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歴代会長

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馬場 恒吾

(読売新聞社社長)

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阿部 眞之助

(NHK会長)

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千葉 雄次郎

(日本新聞学会会長)

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殿木 圭一

(東大新聞研究所所長)

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村尾 清一

(読売新聞社取締役・コラムニスト)

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遠藤 利男

( NHK理事・放送総局長)

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大村 智

(ノーベル生理学・医学賞受賞者)

 (カッコ内は代表的肩書き)

会長挨拶

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 日本エッセイスト・クラブは、日常生活の中で出合う諸々の主題について思うことを、平易な言葉で自由に表現することを楽しむ人々の集まりです。

 70年余のクラブの歴史の中で、それぞれの分野で活躍した先人達の文章を読むと、エッセイとはひとつの道を歩んだ者の思索の結晶であり、読む者を力づけると共に、書くことへの楽しさに誘ってくれます。

 当クラブは、言葉を大切にするすべての人々と交流を深めることにより、芳潤な日本語文化、豊かな社会の発展に寄与することを目指しています。

大村 智(おおむら・さとし)

 

1935年山梨県生まれ。東京理科大学大学院理学研究科修士課程修了。米国ウェスレーヤン大学教授、北里大学薬学部教授、(社)北里研究所理事・所長、女子美術大学理事長などを歴任、現在、日本学士院会員、北里大学特別栄誉教授。

2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞。著書に「ストックホルムへの廻り道」、「人生に美を添えて」などのほか、2024年には「まわり道を生きる言葉」が出版されている。

2007年には郷里の山梨県韮崎市に女流画家の作品を中心にした韮崎大村美術館を開設、その後、同市に寄贈している。

会員と入会手続き

会 員

 300名近くの個人会員のほか、新聞、放送、通信、出版の12社が法人会員となっています。

<法人会員>(順不同)

朝日新聞社 毎日新聞社 読売新聞社 産業経済新聞社 日本経済新聞社 中日新聞社 共同通信社 日本放送協会 TBSテレビ 岩波書店 講談社 集英社 

 

 

<賛助会員>

伊藤園 

学校法人江戸川学園 江戸川大学

入会手続き

・会員の推薦を得てお申込みください。

 理事会でクラブの趣旨に則して審査します。

・入会金は不要です。会費は年 18,000円。

・エッセイスト・クラブを応援していただく友の会(個人賛助会員)

   もあります。賛助金は 3年分で 1口 15,000円以上です。

クラブ設立の経緯と歴代会長

 日本エッセイスト・クラブは、1951年6月に設立されました。その年秋には講和条約の調印、翌年には独立の回復をひかえ、新生日本への道をようやく歩み始めた時代です。

 

 設立趣意書は、一切の政治活動を排したうえで、エッセイストの親睦、共通の利益の擁護、言論の自由と権威の主張を唱え、 さらに「正しい世論を喚起して日本の文化と平和に貢献する」と謳(うた)っています。その一語一語に時代の息吹と強い意気込みを感じます。

 

 クラブの名称をめぐっては、「評論家協会」「随筆家クラブ」などの案も出たようですが、仏文学者の辰野隆の提案による「エッセイスト・クラブ」に決まりました。それでは「エッセイとは何か」。クラブ発足後もだいぶ議論になったと伝えられています。

 

 発足当初、参加したのはジャーナリズムの第一線で活躍する著名な評論家、エッセイストらで、90人を数えました。会長には、戦前よりリベラリストの言論人として活躍し、戦後は日本国憲法制定論議に関わった馬場恒吾(読売新聞社社長、日本新聞協会会長)、 理事長には阿部眞之助(東京日日新聞=現・毎日新聞=主筆、NHK会長)を選出しました。 阿部は、菊池寛や久米正雄、横光利一、大宅壮一ら作家を東京日日新聞学芸部社友とし、また囲碁及び将棋の名人戦を企画、 「小さな親切」運動の提唱者の一人として、文化界にも横断的な人脈を作った人物です。

 

 また、理事には、若手ライターたちを集めた「ノンフィクションクラブ」を結成し、ジャーナリストとして活躍した大宅壮一、 TBSテレビ座談会「時事放談」のレギュラー出演者の小汀利得、ジャン・コクトーや『ファーブル昆虫記』の翻訳で知られるフランス文学者で随筆『新釈女大学』がベストセラーとなった河盛好蔵、 経済学者で初代一橋大学学長の中山伊知郎、朝日新聞論説主筆で常務取締役の笠信太郎らが名を連ねました。

 

 2代目会長には阿部眞之助が就任し、その後、会長の座は、東京朝日新聞編集総長、日本新聞学会会長などを務めた千葉雄次郎へ、さらに共同通信ラジオ・テレビ局長、 東京大学新聞研究所所長、日本新聞学会会長となった殿木圭一へと受け継がれました。

 

 2004年からは村尾清一が会長の任につきました。村尾は読売新聞社会部時代に第五福竜丸事件のスクープ記事に関わり、放射性降下物について「死の灰」という造語で報道しました。同社取締役をつとめ、日本記者クラブ賞を受賞しています。

 

 2020年に後任となったのが、NHKでディレクター、プロデユーサーとして数々のラジオやテレビドラマの制作に関わり、NHK理事・放送総局長、NHKエンタープライズ社長を歴任した遠藤利男でした。このバトンは2023年、化学者でノーベル生理学・医学賞受賞者の大村智へとつながり、現在に至ります。

 

 組織としては、2011年に一般社団法人となりました。

​日本エッセイスト・クラブの理念

 エッセイは、日常の中で感じたことを、わかり易い言葉で語りながら、そこに時代と書き手の生き方がにじみ出る、それぞれの思案の芳醇な結晶といえるものです。

 創立から70年余の歴史を持つ日本エッセイスト・クラブは、そうしたエッセイを愛し、その素晴らしさを広めるとともに、美しい日本語の文化を守っていこうと考える同志たちの集まりです。

 活字文化の衰退が言われ、人間に取って代わるような生成AIや誰もが安直に発信可能なSNSの登場により、言葉の持つ力が脅かされつつある今の時代、エッセイスト・クラブの果たすべき役割はますます大きくなっています。

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